現在の環境

Nishijo2007-08-11

今日は無人ヘリ防除前半戦が終了した。
柿崎区中山・猿毛地区。まさに山間地だ。毎年防除を請け負いこの時期2回は行っているが、この条件の中、耕作放棄地が目立たない。担い手不足・高齢化は進むのに、この地区の生産者は本当に頑張っている。傾斜の草刈りなんぞは半端じゃない。行く度に相変わらずな情景に頭の下がる思い
写真のバックは米山。早朝からの作業だが、山とはいえ、連日の猛暑にみんなバテバテ。写真や動画の圃場はまだ条件の良い方。この奥はさらに過酷な、圃場整備も出来ない棚田が連なる。
http://www.flipclip.net/clips/nishijo/a450bc9ef9942aed8acf1143df780980
米山は柿崎と柏崎にまたがっている。頸城平野の東に位置する急峻な山だ。・・・ここがミソ!平野の東という事は、風下に位置する事になる。風下でしかも扇状に狭まっていく棚田は、病害虫の溜まり場になってしまうのだ。時には何度防除してもどうにもならない田んぼもある。それでも毎年稲を作っている。
このような地区の生産者の気持ちを考えると、簡単に「景観・水の確保で棚田保全」「棚田は国民の財産だ」なんて口にしてほしくなくなる
少なくとも俺自身は、この条件の中、田んぼを続けている生産者のためにも、依頼される限り無人ヘリ防除は受けたい。農薬の投入・無人ヘリでの農薬散布etc・・・。高齢の生産者に20kg以上はある動力散布機を背負わせてでも、はたまた何枚もある田んぼの草取りを腰が曲がるまで草取りさせても、まだ足りないのかな?それが本当の環境保全なのかな?